その日、天使と出会った。

はじめは、週末に行きたいな。
そう考えていた。

お察しであろう、ソープランドである。

真夏のサラリーマンが酒と涼を求めてビアガーデンに思いを馳せるように、女子大生が夢と魔法のディ○ニーランドへ行きたいように。
持て余した男は泡と女の子の店へ皆行きたいのだ。

バイト終わりの夜半過ぎ、何を思ったか風俗情報サイトの徘徊を始めてしまったのが運の尽き。
おむすびがころりんするかの如く、頭の中は煩悩に塗れていった。
穴で暮らしていたネズミもいい迷惑である。

前回訪れた女の子。
ではなく違う子に目をつけていたが、生憎出勤日ではなかった。
そうと決まれば話は早い。
空が白んでくるまで、出勤の予定の女の子を調べに調べた。

睡魔と戦いながらでは、どうにも決めきれない。
逸る気持ちに蓋をして、仮眠を取ることとした。

朝方に爆睡を決め生活リズムを崩すのは不本意だったので、仰向けで寝ていたことが功を奏し、昼過ぎに起床。
本来であればコンディションを整えた上でソープへ向かうのが礼儀かと、他愛もない事を考えていた。

改めて女の子を吟味する。
初めて入るラーメン屋のメニューを決めるよりも慎重に。

前回訪れた女の子は、決して外れではなかった。
が、しかし。
筆者のペースでコトを進められなかったのが、ビギナーであるのを鑑みても心に影を落としていたことは事実である。
「次はもっと気持ちよくなりたい。」
そう思っていた。
ソープ1回しか行ってないのにな、コイツ。

閑話休題
当たりを付けたのは、前回とはまた別の川崎某店。
もちろん大衆ソープランドである。

ネットで予約を取り付けると、数分もしない内に店から着電。
確認の電話かな?と思えば時間をずらしてほしいという旨。
この業界ではよくある事なのだろう。
実はネット予約の仕様で、狙っていた時間が取れなかったのを一枠前にしていたのだが、そこの時間にずらせないかという話だった。
快く承諾する。

身なりを整え出立する。
最寄り駅へ向かう最中、予約確定の電話を入れるのを忘れない。
今回の店も電話の応対が丁寧で、好印象であった。

コンビニで亜鉛入りの安いドリンクを買う。
ルーチンというほどのものでもないが、これが定番になりそうだ。
残念ながら、前回はあまり役立たなかったのであるが。

店へとたどり着いたのは、丁度予約の10分前。
受付で名乗り番号札を受け取る。
と、アンケートを記入してほしいと。
前回の店では無かったが、存じていたのでサクッと書く。
希望プレイは『いちゃいちゃ』である。
いちゃいちゃしたいのだ。

スタッフが女の子を呼びに行き、1分程で番号を呼ばれる。
待っていた客は筆者一人であったが。

来店が初めてであることを踏まえ、顔合わせを前に諸注意事項を説明される。
これはほぼどの店でも同じ内容だろう。

筆者が予約した女の子は、キスが好きなかわいい系の子であった。
仕切りのカーテンをくぐり、いざ対面。
パネマジはほぼなし、やや胸が控えめで目の下のクマが少し気になるくらいだった。
当たりである。
期待に胸と股間が膨らんだ。
股間はそうでも無かったが。

手を引いてくれて、案内された部屋は4階。
中へと入ると、下手なラブホテルの部屋より広い。
ソファもあり、思わず広い、と口に出てしまった。
広いよね〜、と微笑んでくれた。

ソファへ二人で腰掛け、暫しの談笑タイム。
あまり慣れてないことや、ピアスの話などとりとめのないことを話し場を温めていく。
その間に、服を脱がせてくれた。
人に服を脱がされる経験などそうなく、新鮮であった。

スペースを移り、身体を洗ってもらう。
その後、浴槽に入り歯磨きとうがいをする。
潜望鏡というの初めてしてもらった。
受け身はあまり、という話をしてあったので、どうかなと聞いてくれる。
正直、くすぐったいような、なんとも言えない感触である。

そこそこで切り上げ湯を上がり、身体を拭いてベッドへ。
横になろうと言われ、添い寝の体勢へ。
流れでキス。
ムスッコが反応する。
どんなのが気持ちいいの?と聞いてくる。
耳を舐められるとゾワゾワする。
そう応えると舐めてくれたが、好きだがやはり気持ちいいとは違う気がするな、というやり取りをした。

彼女の身体を触りながら逆に聞き返す。
最後の枠だし教えちゃうけどMなんだよね。
そう教えてくれる。
試行錯誤、体勢を変えながらしばらく続ける。
反応は悪くない。
硬くなったモノを彼女に押し付けるようにすると、しようかと。

手に取ったのはローション。
衛生器具しなきゃダメじゃない?
怖い人とか出てこない?
おどけてそう聞く。
ご存じない方の為に説明をしておくと、ソープランドは基本は衛生器具着用、吉原の店では着用がなかったり一部の店では裏オプションでNS/NNができるとか。
聞きかじった知識で申し訳ないが、興味があれば各位調べてみて欲しい。

「ナマじゃないとイけないんでしょ?」
疎遠になりつつある気がする彼女とはナマでしかしたことがない、という話をしていたのだが。
まさか初めての客に許すとは。
そりゃ流されるよね、ナマのが気持ちいいもん。
中は流石にあれかなと思って聞かず、お腹にぶっかけたことだけを記しておく。

事後、精子の匂いが立ち込める中、ありがとう、気持ちよかったよ。
心からそう伝えた。
「彼女さんの代わりになれたかな。」
え?好き。
心が乱れた。
「タバコ吸う?」
ご厚意に甘えて煙を燻らす。
ヤリモクになった気分。
金を支払ってやらせてもらっているので援か。

タバコの話をしていると、やば、あと5分だよ。
と、教えてくれた。
再び身体を洗ってもらい、身支度を整える。
服を着るのを手伝ってくれた。
とても気配りのできる天使だ。
最後に、名刺をくれた。
「また寂しくなったら来てね。」
その言葉が嬉しかった。

階段を降りる最中も雑談は続き、ハグとキスをして別れた。

100点です、また来ます。
スタッフのアンケートに上機嫌で答える。
悩みは何も解決していないけど、少し心が軽くなった気がしていた。

今日と明日が交わる夜闇、黒天に輝く北極星のように。
先の見えない不安の中、僕は、天使と出会った。

初めてソープに行った話

女の子と話したい、女の子と触れ合いたい。
そんな欲を抱えた私は思った。
「そうだ、ソープへ行こう」と。
このご時世に、である。

付き合っている彼女はいるが、向こうの都合でいつ会えるかもわからぬ日々。
何かをせずに後悔するなら行動してから後悔するタイプ。
ネットを漁り決めたのは、川崎某店。
前日に予約の電話を入れ、日付が変わる前に就寝する気合の入れっぷり。

朝起きると店からの着電が。
なんだろうと思いつつ折り返し電話を掛けると時間をずらしてほしいとのこと。
女の子の日記に撮影があると書いてあり、その関係であった。
特に都合が悪いわけでもなかったので承諾。

恐らく諸氏は経験があろうと思うが、初めてのことは何事も緊張をするものである。
それが人生初の風俗ともなればなおさらだ。
店へ向かう心の内は穏やかではなかった。

昼間だったのでキャッチもほぼおらず、すんなり店へ着くことができた。
オタクは声をかけてくる店員が何よりも苦手だ。

店についてのファーストインプレッションはホストクラブかな?である。
主にスタッフの風体が、であるが。
ただ電話口での応対もそうだが物腰は比較的柔らかく、印象は良かった。
不良が捨て猫に優しくしてると好感度がバク上がりするようなものかもしれない。

予約していることを告げ番号札を受け取り待合室へ。
中にはスーツ姿の先客が二人。
経験は多くないもののあるとはいえ、最後までできるかどうか。
一番の心配であった。

スタッフから呼ばれ、女の子の待つ階段へ向かう。
風俗業界ではお約束であろうパネルマジック。
多かれ少なかれ写真に修正がかかっていることは覚悟していた。
大当たりとは言えないものの、決して外れではないだろうという、ある意味面白みのない結果に終わってしまったが。
身長は少し盛っているが、それ以外はむっちりがちょっとぽっちゃりに増えた程度。
年齢に関しては誤差の範囲内。
顔もそれほど悪くなく、好みの問題で済む差。

初めてにしては上出来であろう、そう思い込むことにして女の子とともに部屋へ。
初めてであることを告げるとあまり気にはしてない様子。
仕事柄そういう客もいるだろうと思い聞くと、たまにいますね、と。
つまらない質問をしてしまった。

モンスターハンターをシリーズ初プレイしている、ということを日記から仕入れていたのでいい感じに話をすることができた。

話が切れたタイミングを見計らったように、体洗いましょうか、と進行を促される。
一糸まとわぬ姿になりタイル張りのスペースへ。
ご存知の通りソープランドは入浴施設だ。
ルールはあるが自由恋愛の末に何が起きてもおかしくない、そんな施設である。

シャワーを浴び、身体を洗ってもらう。
股間の息子も当然洗われることとなるがびくともしない。
不安が尾を引いていた。

暫し湯船で歓談した後、湯船を上がり身体を拭く。
受け攻めどちらが良いか分からず両方することに。
手始めに乳首を舐められる。
ムズムズする。
未開発だからだろうか。
臨戦態勢には程遠いが息子は反応を見せた。
続けざまに女の子が息子を咥え、刺激してくれる。
だが、息子が少しやる気を失ってしまった。

どうやら自分は受けではあまり興奮しないタイプのかもしれない。
そう伝え、攻守交代。
すると段々元気を取り戻してくる問題児。
我侭な奴め。

演技も多分にあるだろうが悪くない反応。
生でいけそうな雰囲気もなくはなさそうだったが、申し出てゴムを付けてもらう。
無用のトラブルは避けるべきである。

7分勃ちではあったが挿入。
性行為に成功!とかくだらないことを言いたくなるが許してほしい。
そのまま続けるものの、どうも勃ちきらない。
女の子に伝えると笑ってくれ、少し気が楽になった。

気分を変え騎乗位に。
なんということでしょう。
あれほど中途半端だった息子が昇天したではありませんか。
劇的ビフォー○フターである。
搾り取られたという表現が相応しいのではないか。
タイミングなのかテクニックなのか。
どちらにせよお互いに安堵した。

プレイが終わってからはまだ時間もあったので再び談笑タイム。
他の店の経験もあるそうで、変な客の話を沢山してくれた。
そんな世界もあるのかとしきりに驚いてばかりであった。

部屋の電話が鳴り、上がりの支度をしようかと言われまたシャワーを浴びた。
世辞も含まないでもないが、気持ち良かったと告げた。
言わないよりは言ったほうが印象は悪くないだろうと。
モンスターハンター頑張って、ともおまけに。

愚息に不満はあるものの、こうしてまあまあ満足のいくソープデビューと相成った。
たまに行ってもいいかもしれないな、と思えるくらいには。

それよりも彼女に早く会いたいな、とも。

昼過ぎの春の空には、太陽がかわらず輝いていた。